北海道の空き家を手放す理由は、税額ではなく冬です。固定資産税が年に1万円に満たない物件でも、ご相談をいただきます。理由はほとんど同じで、冬の管理を続けられなくなったというものです。
水抜き、除雪、屋根の雪下ろし。住んでいれば当たり前にやっていたことが、誰も住まなくなった途端に「誰かが行ってやること」に変わります。道外にお住まいだと、代われる人がいません。
北海道全域に対応しています
当社は北海道全域が対応エリアです。道南から道北、オホーツク、十勝、釧路・根室、離島まで、地域を限定していません。
「こんな場所は誰も買わないだろう」と言われることがありますが、当社の取り扱いはむしろ地方の空き家・土地が中心です。駅から遠い、冬は道が閉ざされる、周りに空き家が並んでいる――そうした条件で他社に断られた物件のご相談を多くいただいています。
冬が、管理を止める
北海道の空き家で最初に問題になるのは、建物の傷みそのものではなく冬に発生する作業です。
| やること | やらないとどうなるか |
|---|---|
| 水抜き(配管の水を落とす) | 凍結して配管が破れる。春に気づいたときには床が水浸しになっていることがある |
| 除雪 | 玄関に近づけない。郵便・行政の通知も届きにくくなる |
| 屋根の雪下ろし | 積雪の重みで屋根や軒が傷む。落雪が隣家や通行人に及ぶ危険もある |
| 見回り | 破損や不法投棄に気づくのが遅れる |
このうち「水抜き」は、遠方の所有者がいちばん見落とします。
電気や水道を止めれば管理が終わる、というわけではありません。
水を抜かないまま冬を越すと、配管が凍って破れます。春に戻ってみたら室内が水浸しだった、という話は珍しくありません。
除雪を業者に頼めば、ひと冬で数万円から十数万円かかります。売れるまで毎年続く支出です。しかも頼まなければ建物が傷み、傷んだぶん引き取り手が狭まります。どちらに転んでも、時間が経つほど条件は悪くなります。
ご自身の物件が当てはまるか判断が難しい場合は、個別にお答えします。
物件の所在地さえ分かれば、現況のまま買い取れるかをお伝えできます。
実際に扱った物件に出てきた条件
当社が北海道内で扱った物件には、次のような条件のものがありました。どれも一つの物件にすべてが当てはまるわけではなく、物件ごとに一部が該当します。
- 家屋が未登記で、築年や詳細が分からなかった
- 浸水想定が深い区域(想定浸水深10m以上)に入っていた
- 残置物が残ったままだった
- 上下水道は公営・公共下水だが、ガスはプロパンだった
- 前面道路は建築基準法42条1項1号道路で、接道そのものには問題がなかった
注目していただきたいのは最後の1行です。接道も上下水道も問題がなく、道路付けも良い。それでも売れずに残っている物件があります。北海道で売れない理由は、物件の欠陥ではなく需要の側にあることが多いということです。
固定資産税が年6,000円台という物件もありました。金額だけを見れば持ち続けられそうですが、それでも手放したいというご相談になります。負担が税額ではなく冬にあるからです。
未登記・築年不明でも売れます
「家屋が未登記」「築年数が分からない」と言われて、売れないと思い込んでいる方がいます。未登記でも売買はできます。
止まるのは、買主が住宅ローンを使う場面です。金融機関は担保として登記された建物を見るため、未登記だと表題登記を求められます。現況のまま引き取る買主なら、この壁は問題になりません。
詳しくは未登記建物は売却できる?表題登記の費用と現況のまま売る方法で整理しています。
解体してから売る、の前に確かめること
「まず解体してから」と考える方は多いのですが、順番を逆にすると費用が先に出ていきます。
木造30坪の解体で100万円を超えることがあります。北海道の郊外や中山間地では、更地にしても土地がその金額で売れるとは限りません。解体費が手元から出て、土地は残るという結果になりかねません。
先に確かめる順番はこちらです。
1. 現況のまま引き取れる相手がいるか(残置物・未登記のままで可か)
2. 引き取れる場合の金額
3. それでも解体したほうが得か
解体できずに残っている家をどう扱うかは、秋田の空き家が解体できない理由と、費用をかけない出口でも同じ考え方で整理しています。
動くなら、冬に入る前がよい理由
北海道の物件には、他の地域にない時間の制約があります。
- 現地確認が雪で難しくなる。敷地の境界も、外壁の傷みも、雪が積もると見えません
- 写真が撮れない。買主に見せる材料が減ります
- 水抜きの判断が要る。売却が冬をまたぐなら、その冬の管理をどうするか決めなければなりません
そのため、動くのであれば秋のうちが有利です。冬に入ってからのご相談でもお受けしますが、確認が春まで持ち越しになることがあります。
手放すまでの流れ
| 段階 | やること | ご用意いただくもの |
|---|---|---|
| 1 | ご相談 | 所在地が分かるもの(住所・地番) |
| 2 | 資料の確認 | 登記、固定資産税の課税明細(あれば) |
| 3 | 現況の確認 | 写真、または現地確認 |
| 4 | 金額のご提示 | ― |
| 5 | 契約・引渡し | 印鑑証明など |
登記や課税明細が手元になくても、ご相談の段階では問題ありません。所在地が分かれば調べられます。道外にお住まいの方からのご相談が中心なので、現地にお越しいただく必要はありません。
すべてを引き取れるわけではありません
正直にお伝えしておきます。ご相談をいただいても、お引き受けできない場合があります。
権利関係が整理できない、共有者の一部と連絡が取れない、制限が重く出口が作れない、といった理由です。その場合は、なぜ難しいのかと、次にどこへ相談すればよいかをお伝えします。
「必ず買い取ります」とは書きません。実態と違いますし、広告表現としても適切ではないためです。
北海道で対応している地域
北海道全域対応です。市町村を限定していません。
| 地域 | 主な市町村 |
|---|---|
| 道央 | 札幌市、江別市、千歳市、岩見沢市、美唄市、歌志内市、赤平市、夕張市、三笠市 ほか |
| 道南 | 函館市、北斗市、松前町、江差町、せたな町、八雲町 ほか |
| 道北 | 旭川市、士別市、名寄市、稚内市、留萌市、深川市、富良野市 ほか |
| オホーツク | 北見市、網走市、紋別市、遠軽町、湧別町 ほか |
| 十勝 | 帯広市、音更町、広尾町、大樹町、本別町、足寄町 ほか |
| 釧路・根室 | 釧路市、根室市、中標津町、標茶町、浜中町 ほか |
| 離島 | 利尻町、礼文町、奥尻町 |
地域によって「売れない理由」は違います。その違いは訳あり不動産の買取は全国対応|地域ごとに違う「売れない理由」にまとめています。
まとめ
- 北海道の空き家を手放す理由は、税額ではなく冬の管理にある
- 水抜きを忘れると配管が破れる。電気・水道を止めれば終わり、ではない
- 除雪費は売れるまで毎年かかる。頼んでも頼まなくても、時間が経つほど条件は悪くなる
- 未登記・築年不明でも売れる。止まるのは買主がローンを使う場面だけ
- 動くなら冬に入る前。雪が積もると現地確認も写真も難しくなる
- 北海道全域対応。道外にお住まいの方からのご相談が中心
所在地だけ分かれば調べられます。手放す時期を決めていない段階でも、いくらで引き取れるかだけ先に知っておくと、判断がしやすくなります。
よくある質問
冬のあいだだけ管理を委託して、春に売ることはできますか。
できますが、費用は毎年かかります。除雪や見回りを業者に頼むと、ひと冬で数万円から十数万円になることがあります。売れるまで毎年続く支出なので、いつ売れるか見通しが立たない物件では、先に引き取り手を探したほうが総額は小さくなります。冬に入る前の秋のうちにご相談いただくと、選べる幅が広がります。
水抜きをしていない空き家です。もう手遅れでしょうか。
手遅れとは限りません。凍結で配管が破れていた場合でも、当社は現況有姿での買取を行っているため、修繕してから売る必要はありません。破損の有無が分からない状態でもご相談いただけます。ただし被害の程度によって金額は変わります。
家屋が未登記で、築年も分からないと言われました。売れますか。
売れます。当社が北海道内で扱った物件にも、家屋が未登記で築年や詳細が分からないものがありました。買主が住宅ローンを使う場合は表題登記を求められますが、現況のまま引き取る買主であれば問題になりません。登記の有無を調べる段階からご相談いただけます。
浸水想定の区域に入っています。引き取ってもらえますか。
区域に入っていること自体が理由で断るわけではありません。当社が北海道内で扱った物件にも、浸水想定の深いものがありました。ただし想定される深さや、再建築の制限によって条件は変わります。ハザードマップの該当区分をご確認のうえ、資料と一緒にご相談ください。
固定資産税は年に1万円もかかりません。急いで手放す必要はありますか。
税額だけを見れば急ぐ理由は薄いです。ただ北海道の場合、負担は税額ではなく冬に出ます。除雪を頼めば費用がかかり、頼まなければ屋根や配管が傷みます。傷んだ建物は引き取り手がさらに狭まるため、放置した年数のぶんだけ出口が狭くなります。時期を決めていない段階でも、いくらで引き取れるかだけ先に把握しておくことをおすすめします。
この記事の監修者
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どこも引き受けない「訳あり不動産」を現況のまま買い取る、全国対応の買取再販会社です。
相続した空き家、ごみ屋敷、再建築不可、市街化調整区域、共有持分、未登記——他社で断られた物件こそご相談ください。全国対応です。
片付け・解体・測量の費用を、先にご負担いただく必要はありません。建物が建ったまま、家財が残ったままの現況で査定します。役所調査も現地確認も当社が行いますので、遠方にお住まいでも、現地に行かずに手続きを終えられます。資料が手元になくても、物件の所在地さえ分かればお答えできます。
お電話はこちら → 029-879-5683 / メール info@goen-fudosan.co.jp
ごえん株式会社(茨城県知事免許(4)第0006708号)/300-0045 茨城県土浦市文京町4-8

